第十三回鶴川落語会 小満ん・喜多八二人会

二人の柳家

今回は「柳家」のおふたりの登場である。

「柳家」はもちろん名字ではなく、家号(いえごう)である。家族を示す名字とは違い、芸のつながりを示す一門を表したものだ。 柳家は、現在の東京落語界に於いては、最大派閥であろう。最大派閥となったひとつの理由は、現在の柳家の“総帥”の五代目柳家小さんに大勢の弟子がいて、育てたことによる。

小満んさんは、元々は八代目桂文楽の弟子で、師匠の没後に小さん門下へ。元々五代目は四代目小さんの門下で、師の没後に八代目の門下となっていた。八代目が五代目にしたことを弟子に返したということだろうか。

喜多八さんは、五代目の弟子・小三治門下。五代目の孫弟子。アナウンサーを志したこともあり、バラードの帝王と落語界では呼ばれている。

先ほど家号は芸のつながりと記したが、それぞれの持ち味は違う。もちろん、小満んさんが八代目の弟子から落語人生を始めたという影響はあるには違いないが、それだけではない。個々の噺家がどう落語に向き合っているかがそこに表れるのではないのだろうか。 

ちなみに、五代目は「芸は人なり」という至言をのこしている。今日の二人の柳家、その違いをじっくり味わって欲しい。